CLIFIXFAS ESTABLISHED IN 2015
前職の監査法人では金融事業部に所属していました。約5年半の在籍期間で、リース、不動産、プライベート・エクイティ(PE)ファンド業界の監査業務をメインに従事しました。
入所して3年目頃までは、小規模なクライアントの監査を担当することが多かったです。全体像の把握がしやすく、早い段階で主査としてリーダーシップを発揮できた点が良かったと思ます。その後はグローバル展開する親会社やPEファンドの監査に幅を広げ、大手監査法人ならではの案件規模に手応えを感じることができました。
また、担当したクライアントの多くは投資に積極的でしたので、監査人の立場からM&Aの論点や実務に触れる機会にも恵まれました。
様々な業務を通じて、会計監査の基礎からFAS業務に繋がるリアルなM&Aの現場まで経験できたことは、会計士キャリアの出発点として、とても有意義だったと思います。
会計士の専門業務という意味でも、プロジェクト業務の基本という意味でも、今に活きている経験はたくさんあります。その中から敢えて1つ挙げるなら「クライアントの期待や意見を正確に理解することの重要性を実感できたこと」でしょうか。
たとえば、PEファンドのような投資評価の論点が重要な監査では、案件の評価(減損の要否など)について、クライアントの意見を早い段階から正確に理解しておくことが大切でした。というのも、評価上の前提や仮定についての認識に相違があると、財務諸表に重要な影響を与えかねないからです。監査計画の策定段階からクライアントと密なコミュニケーションを取り、それを踏まえた手続を実施することによって、適切な結論を導くことができます。
こうした一連のプロセスから、当事者間のコミュニケーションを含めた専門家に求められる仕事の基本を学ぶことができたように思います。投資評価にかかわる会計的な専門知識はもちろん、プロジェクトマネジメントの基本を経験できたことは大きかったですね。
今に置き換えると、たとえば財務DDであれば、クライアントが検討する買収価額や株式譲渡契約に対してDDの結果がどのように影響するか、そして、クライアントの期待に応えるためには、それらをどのようにお伝えするべきかという視点を持って、関係者とのコミュニケーションを進める必要があります。このようなFAS業務に求められる基本的な姿勢は、監査法人での経験がそのまま活かせていると感じています。
大きな違いは「スピード感」と「価値観」ですね。
まずは「スピード感」について。入社したばかりの私にとって、DDや事業再生のタイトな時間軸のなかでは、周囲の話についていくだけでも一苦労でした。よく先輩や上司から「同じ案件は二度とない」という言葉を耳にします。調査対象会社や想定スキームなどの前提が毎回異なるなかで高いパフォーマンスを発揮していくためには、入念な事前準備とスピード感のある対応が必要だと実感しました。これからもスピード感には磨きをかけていきたいと思っています。
次に「価値観」。あくまでも転職活動中の私の主観に過ぎませんが、当時はFAS系のファームに対して「その先のキャリアに向けて監査以外の専門性を身に着けるための場所」というイメージが強かったように思います。実際に、FAS業務の経験はキャリアの可能性を広げるものだと実感しています。
ところが、CFASに入社して目の当たりにしたのは、目の前の仕事を純粋に楽しんでいるメンバーの姿でした。そんなメンバーに囲まれて仕事を続けていくにつれて、「このメンバーに巡り合えて良かった」「これからも安心してこの環境で頑張ろう」という気持ちが大きくなっているのを感じます。
CFASでは立場を問わず、積極的に意見を交換し、知識や経験を共有することが歓迎されています。また、チームワークを尊重し、それぞれの長所を活かす雰囲気があります。プロフェッショナル職の先輩や上司からはもちろん、後輩やアソシエイツ職の方々との関わりからも、日々多くの学びがあります。元々は、自分自身がより成長できる環境という目線でCFASを選んだつもりでしたが、成長できる環境であることはもちろん、「メンバーと一緒に目の前の仕事を楽しむ」という価値観を持てたことは、スキルや今後のキャリア以上に、これからの私にとって意義があることだと思っています。
自分の仕事に「安心感」を持ってもらえることを大切にしています。
今まで先輩や上司から言われて嬉しかった言葉を振り返ると、「三浦さんには安心して仕事を任せられる」、「三浦さんの成果物には安心感がある」といったように、「安心」という表現が含まれていました。
そして、仕事を進めるうえで「安心感」を持ってもらうためには、「協調性」と「再現性」の2つが大切なのではないかと考えています。
まず、プロジェクト業務では、立場や状況に応じて適時適切なコミュニケーションを図ることが欠かせません。そのため、メンバー同士が広い視野を持って状況を理解し合い、同じゴールに向かって仕事を進める「協調性」を持つことが必要です。
また、クライアントやチームメンバーが納得する成果物を作り上げるためには、そこに至るまでの思考プロセスが明確でなければなりません。自分の成果物を常に共有できるようにしておくこと、自分の思考プロセスを成果物から分かってもらえるようにしておくこと、つまり「再現性」のある仕事をすることが、チームのコミュニケーションとパフォーマンスのレベルを高めるために大切だと思います。
今は、直接的にはチームメンバーから安心感を持ってもらえることを意識することが多いですが、その一つ一つがクライアントからの安心感や信頼に繋がっていくのだと思います。
5年後、10年後は、チームをリードする立場で経験を重ねて、クライアントだけでなく他分野のプロフェッショナルとの接点を広げていきたいと思っています。そして、CFASの理念である「クライアント・ファースト」を体現する存在として、自分の経験や成長を周囲に還元しながら1人のプロフェッショナルとして研鑽を続けられる人間でありたいです。
そのためにも、やっぱり「安心感」を持ってもらうことを大切にし続けたいですね。「今回も三浦さんにお願いして良かった」「何かあったら次も三浦さんに聞いてみよう」という言葉を頂けることがプロフェッショナル冥利に尽きることだと思います。そして、これがCFASの一員として目指すべきプロフェッショナル像の1つでもあるのではないでしょうか。
「会計士としてのキャリアの幅を広げたい」「もっとクライアントに近い場所で仕事をしてみたい」「チームを一緒に成長させる楽しさを味わってみたい」…そんな向上心のある皆さんにとってCFASはきっと理想的な環境です。
監査法人では会えなかったような方々との繋がりができたこと、スキルの幅が日々広がっていく実感が持てていることなど、私自身もCFASに入社してから様々な充実感を味わっています。
ぜひ一緒にCFASならではの充実感を味わってみませんか?皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。
End
Other Interviews