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社員インタビュー #2Interview #2

大川さんは、
どのような業務を
担当していますか。

M&Aと再生をシームレスに経験

プロジェクトベースで様々な業務、案件に関与しています。これまで財務DDをはじめとして様々なプロジェクトに携わらせていただきました。その中でも、再生業務への関与が比較的多かった点は、私のキャリアの特徴だと思います。

再生業務と一口に言っても、その類型は様々です。例えば、民事再生等の法的整理や、「中小企業再生支援協議会スキーム」等の私的整理、あるいは再生型M&A(スポンサー型事業再生)などがあります。それぞれの類型ごとに関係者や進め方が大きく異なりますので、様々な配慮が必要になってきます。

例えば、法的整理であれば弁護士の先生方との連携が必須ですし、私的整理であれば金融機関との利害調整が案件の肝となるなど、通常のM&A案件とは異なる観点を大切にして案件を進めていかなければならないのです。

一方で、対象会社の実態的な財務状況を把握し、関係者の利害を踏まえながら課題を整理していくという基本的な考え方は、通常のM&Aと共通していると考えています。M&Aと再生は、まったく別の業務にも思われますが、実は、それぞれで培われた知見が相互に活かされてくる。この2つをシームレスに経験できるというのは、このチームで働くメリットだと思っています。

案件を進めていくにあたって、
気を付けていることがあれば
教えてください。

よく聴き、一緒によく考え、本音で語る姿勢

何よりも、クライアントや関係者と信頼関係を築けるようなコミュニケーションをとるように気を付けています。

このことを、私自身が強く意識したプロジェクトがあります。数年前から私的整理案件として関与し、今も継続して計画実行のモニタリングで携わっているアパレルメーカーの案件です。

この案件の当初DDフェーズでは社長がなかなか心を開いてくれず、本質的な経営課題の整理に難航してしまいました。もちろん、なんとか期限までに一定の成果物を仕上げることはできましたが、社長はもちろん、私自身も心から納得のいくかたちで整理ができている状況ではありませんでした。

その後、事業計画作成フェーズでは、その会社の製品が並んでいる店頭に何度も足を運んでみたり、海外工場の視察にも何度も同行してみたりして、その時のちょっとした気づきも含め、社長とは幾度となく本音の対話を重ねました。そうして、少しずつ打ち解けていくことが出来たのです。

今思えば、社長も最初は私のことを単なる外からやってきた専門家くらいにしか考えておらず、本当に価値のある仕事ができるのか、試されていたのかもしれません。

そのようにして時間をかけながらもじっくりと信頼関係を築いて策定したことで、社長にとっても従業員の方々にとっても、あるいは金融機関の方々にとっても、「これは実行できれば必ずよくなるし、着実に実行できそうだ」という納得感のある事業計画を仕上げることができました。

その後の計画実行のフェーズは、計画達成に向け、社長や従業員の方々と同じ方向を向いて進みました。結果として、赤字を脱却しただけでなく、目標を上回る利益を達成することも出来ました。

そのような業績改善の結果は社長や従業員の方々の努力の賜物ですが、「計画どおりに進まない時に客観的な意見で、何度も進行方向を正すことができた」と評価していただき、専門家としてしっかりとした手応えを感じることができました。

やはり、会社の方からその会社のことをよく聴き、一緒によく考え、本音で語るという、言ってしまえば当たり前の姿勢を貫くことが最も大切なんだと感じた瞬間でした。

大川さんの考える、
再生業務の魅力とは
何でしょうか。

単なる会計の専門家
という枠を超える、
情熱を持って取り組める仕事

事業再生は、会社の生死を分ける局面というだけでなく、経営者・従業員の生活が懸かった重要な局面になります。経営者は本気になり、強い気持ちで乗り切らなければなりません。その分、外部専門家として携わる自分たちも同じような情熱をもって取り組む必要があり、大変な仕事である分、大きなやりがいを感じます。

また、経営者の方と一緒に事業について考える経験はとても貴重であり、単なる会計の専門家という枠を超えた経験を積める業務だと思います。

最後に、
どのような人材を求めているか、
教えてください。

多様な価値観を認め合える、
オープンマインドな方

私たちのチーム文化で最も大切なことの一つは、多様な価値観を認め合うことです。これからも、そのようなオープンマインドな方と一緒に働いていきたいと思っています。

会計専門家として共通の目標を持って集まった仲間であっても、ここまでに至るバックグラウンドは様々ですし、考え方も十人十色です。私たちのチームでは、一人ひとりが、自分の考え方や価値観に固執することなく、相手の意見にしっかりと耳を傾け、価値観を尊重し合う文化が根付いています。

そのような文化があるからこそ、日々の業務においても、「何が本当にクライアントのためになるのか」ということを、立場に関係なく、プロフェッショナル同士でしっかりと議論できることに繋がっているのだと思います。

M&Aや再生の世界は未経験でも、新しい観点でチームの役に立てることもたくさんあります。是非、様々なバックグラウンドを持った方に、自信をもってCFASの門をたたいていただき、新しい風を吹き込んでほしいですね。

End

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